バイクのスプロケット選び方 ~スプロケは鉄?アルミ?~
皆様、こんにちは。松山店のゴーストライターSです。

今回は、色々なライダーが悩むであろう
スプロケット選び
について書いていきます。
チェーン、スプロケットは消耗品です。
走る分だけ消耗し、やがて交換の時期を迎えます。
「さて、チェーンと前後スプロケット交換!」
となって、スプロケットをどうするか・・・?

フロントスプロケット(ドライブスプロケット)は
細かな違いはあれど、ほとんどの場合は
鉄、あるいは鉄系の素材で作られています。
問題はリアスプロケット(ドリブンスプロケット)。
ここで重大な選択を迫られることになるんです。
それが・・・・・
リアスプロケットは
鉄にするか?アルミにするか?
問題
※注意※
今回の記事では、
スプロケットの丁数変更については全く触れません。
あしからずご了承ください。
純正のリアスプロケットは、多くの場合
鉄(あるいは鉄系の素材)です。
社外品のスプロケットから選ぶとなった時に
「鉄にしようか?アルミにしようか?」
と悩む方、多いと思います。
まずは
「鉄のスプロケット」と「アルミのスプロケット」
両者のメリット・デメリットをざっくり洗い出してみます。
↓ ↓ ↓

ライフ重視(”持ち”重視)なら
「鉄」が良いのではないかと思われます。

アルミ―――厳密には”アルミ合金”ですね。
大手メーカーは「A7075-T6」
というアルミ合金を使っていることが多いです。
アルミの”軽さ”というメリットを実現しつつ、
アルミ系の素材の中では剛性・強度がある方です。
しかしながら、言っても”アルミ”です。
剛性・強度や耐久性はどうしても鉄には劣ります。
また、近年の大型バイク等に搭載されていることが多い
「トラクションコントロール」機能。
これが搭載されている車両に
アルミのスプロケットを着ける際は注意が必要です。
―――というのも、
トラクションコントロール機能が作動し、
エンジンパワーが制限されて、
その後、もとのパワーに戻る時にチェーンを経由して、
スプロケットに対して、ドえらい力が加わります。
某代理店の営業スタッフ様曰く
「アルミのスプロケットは(トラクションコントロールの)
『一撃』でやられてしまうことがある」
とのこと。

―――とは言いつつ、
筆者、かつてXR250に乗っていた時、
リアスプロケットをアルミに替えたことがありますが、
スプロケット軽量化の”良い方の”効果を感じることができました。
加速がシャキッとした感じになりました。
また、
回転する物体=ホイール+スプロケット+ブレーキディスクetc・・・
が軽くなっているので、止まりやすくなった―――
というメリットも体感できました。

一方、筆者の現在のマシン・CRF1000Lアフリカツインは
「トラクションコントロール機能が搭載されている」
「ただでさえトルクがある」
というのに加え
「伸びにくいチェーンをチョイス・装着している」
ということから、”ライフ重視”という理由で
筆者は「スプロケットは純正の”鉄”!」をずーっと貫いています。
筆者、マシンに対して”速さ”は求めていないので、
鉄のスプロケットで少々重いとしても、不便は全く感じていません。
「スプロケットの軽量化はしたいけど、
耐久性が落ちるのはちょっとなぁ~・・・」
という方には・・・

Supersproxの『ステルス』というシリーズがあります。
中央の「コア」と呼ばれる部分にアルミ
チェーンと触れる「ティース」と呼ばれる部分に鉄
を使った、いわばアルミと鉄の
「良いトコ取り」をしたようなスプロケットです。
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いかがでしょうか?
スプロケット選びの参考になりましたら幸いです。
何か気になること、わからないことがありましたら、
お気軽にイワサキのスタッフまでお声掛けください。
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。